宮崎の磐座


天岩戸神社あまのいわとじんじゃ
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸1073-1


■八百万の神々が集ったという天安河原

 天孫・ニニギが降臨した「高千穂」の比定地は、 宮崎県西臼杵郡の高千穂町と宮崎と鹿児島の県境 に位置する高千穂峰とに分かれている。
 本居宣長は『古事記伝』において、はじめ天孫 が降臨したのは高千穂町で、のちに高千穂峰に移 動したという折衷案のような説を唱えているが、 ようするにどこなのかわからないということらし い。
 天岩戸神社は、高千穂町岩戸に所在する。岩窟 を神体とする旧村社で、かつては「天磐戸神社」 と称していた。天孫が降臨したとされるところに、 「天岩戸」があること自体おかしなことだが、い わば天と地が混在しているような世界が存在する。 『古事記』では、「天石屋戸(あまのいわやど)」、 『日本書紀』では、「 天石窟(あまのいわや)」と表記されるが、 アマテラスがスサノオの狼藉に怒り、恐れ、石屋戸に「こもる」 という高天原神話の白眉ともいえる場面に登場する。
(『磐座百選』より一部抜粋)




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